2003年8月 アーカイブ
ボストンからシャノンへ
「一度、海外に出ると二度目は簡単。」というびりまりちゃんの言葉通り
二度目の海外旅行もやっぱりアイルランド。
海外に出るなら、アイルランドは外せない……と、思うのであります。
今回は、まずロサンジェルスに飛び、そこから国内便でボストンへ。
ニューイングランドの町並みを堪能すること3日間。
3日目にびりまりちゃんと再会するまでは、純粋に一人旅。
びりまりちゃんとは、ボストンでおちあって、今回はダブリン空港ではなく、シャノン空港に降り立ったのでした。
シャノン空港でお出迎えは、雨。それから、おちゃめな入国審査のおじさん。
一人旅の学生らしき女性が出した、何枚かの紙を苦虫を噛み潰したような顔で審査するおじさんの列に並んでしまった私たち。
「あいたた……」と英語に自信のない私はドキドキ。
びりまりちゃんが「横に並んで、パスポートも一緒に出せばいいから」と優しくフォロー。
おじさん「仕事で来たの?」
びりまりちゃん「楽しみにきた」
おじさん「(に~~っこり)アイルランドの男をたぶらかしちゃー、ダメだよ」
― ボンっ(ハンコの音)―
おじさん「(私を見て)君も同じ?」
わたし「(にっこり)そう。」
おじさん「(にっこり)」
― ボンっ(ハンコの音)―
なんとまあ、簡単な……。ただ一つの問題は、おじさんとびりまりちゃんの会話が聞き取れず、
私には会話の内容が全然分かっていなかった点。「君も同じ?」
と聞かれた「同じ」の意味を理解していなかったという点か……。まあいいや(苦笑)
リメリックでのホテルの位置は、空港内のインフォメーションで確認するが、いまいちよく分からない。
取り敢えず、「降りる場所はこの辺りで、ホテルはこの辺り」と一生懸命に教えてくれるのだが、その「辺り」というのがなんともまあ、大雑把。
先ほどの入国審査といい、この「辺り」と言い切るインフォメーションのおばさんといい、アイルランドに帰ってきたよ~~という、妙な心地よさを感じる私。やっぱり、いいなぁ~。
路線バスでリメリック入りするためバス停へ。
確かこの辺? という場所にバスは来るが、どれもリメリック行きじゃない。
おかしいなぁと思って、2台並んで停まっているバスの後ろ側の運転手に、
「これはリメリック行き?」と聞くと、
「違うよ、このバスの「後ろ」にもう一台来るから、それに乗ってね。」
と、教えてもらってる間に、お目当てのバスが「前方40m」に停まったらしい。
びりまりちゃんが大急ぎで私を迎えに走ってきた。
どうやら、後ろに停まるスペースが足りないと判断したリメリック行きバスの運転手。
思いっきり前方に停まってくれました。
路線バスなんだから~、停車位置は守ろう……と、言いたい。
2007年06月22日 16:04| コメント (0)
リメリック・アンジェラの灰
バスの運転手さんの声に、コロリと参ってしまったびりまりちゃん。
確かに良い声ではありますが、年令差がありすぎです。
でも、最初にホテルの場所を告げて、「どこで降りたらいいの?」という私たちに、「オコネルストリート(多分そうだったと……)で降りたらいいよ」と、とっても気さくなお兄さんです。
「この辺かなぁ?」と、バスの座席から顔をのぞかせた私に、バスのお兄さんは、「ここだよ」と、手をクイックイッ。
降りる時には、「ココの道を信号2つ歩いて右に行くとホテルがあるから」とほんとに親切。
びりまりちゃんは、その声にまたもやうっとり。
あいにくの雨模様で、夏真っ盛りの格好をしていた私たちは、
寒さに打ち振るえながらホテルに到着。
チェックインをしていると、イタリア人風の家族が数組。
荷物を部屋に置いて、取り敢えず朝ごはんを食べようと、ホテルのレストランで食事。アメリカからの到着便は、アイルランド早朝に着いちゃうんですね。
久しぶりのアイリッシュブレックファーストに、またもや「にっこり」。
このベーコンの厚みが懐かしい。
食事を終えて、ホテルのロビーで今日の観光スポットを探していると、
さっきレストランにいたイタリア人数人が、レストランの珈琲カップとパンを持ったまま雑談中。…オイオイ、もって出ちゃだめでしょ。。
ともあれ、今日の観光スポットは、「アイリッシュ村」と「アンジェラの灰の家」に決定!
その前に町に出て、上着を買わなきゃ。さ、寒すぎるっ。
ちょうど、胃も痛くなってきたので、びりまりちゃんと、町中「いたるところにある」薬局へ。ちょっとカマっぽい(失礼)お兄さんは、私の症状を聞いて、「これがいいよ、とってもよく効くから」と。
処方を読んでみると、3時間おきに2粒ずつと書いてある…。
薬のタイムリミットが3時間なのね。(苦笑)
ショーウインドウを見ながら歩くけど、あーんまりその気になるような安い服は売ってない。デパートらしき所にはいると、「ま、これでいいか…」と思うものが2人とも一緒。10ユーロ程度の服で、あれこれ悩むのもどうかと思うが、選択肢の無い状況で何とか2人とも違う上着をゲット。お揃いってのは、やっぱり避けたい(笑)。
ちょっと休憩と入ったカフェは、思いの外「当たり」だったようで、飲物だけでも満足。お店の客が頼む料理を見ながら、「あれ、美味しそう~」と他人の料理をみて思う。(苦笑)
店の客で観光客らしき人はあまり見かけない。
テーブル同士、「あら、何してるの?」と、知った顔ばかりらしい。


「アンジェラの灰」の撮影が行われたという家へ。どっかの偉い人の家の展示がメインで、お目当てのものがない。ステキな中庭を抜けて、裏の家で「それ」はひっそりと展示されていたのでした(メインじゃないなんてっ)。だけど、映画のセットそのものの、あの汚い階段や家を見れたのはラッキーかな。昔のアイリッシュの生活を垣間見れたような気が…。日本の家と変らない、いやいや、それより狭いかも。もしも、アイリッシュの友人が出来たら、絶対オタクにお邪魔したい。アイリッシュの家といえば、私の頭の中のイメージは、「アンジェラの灰」なのですもの。
この家を出ると、シャワーのように降り注いでいた雨も止んで、空も明るくなってきた!
不思議なのは、昨年も天候には恵まれたこと。なんて幸せなんだろう。
2007年06月22日 16:18| コメント (0)
リメリック・アイリッシュ村
次に目指したのは「アイリッシュ村」、日本ではボンラッティ民芸村と呼ばれている場所。
ホテルで聞くと「バスがあるはず」とのこと。
時間を調べてもらったら、「1時間に1本ね」(苦笑)。
それでも時間を合わせて、バスセンターへ行くと、リメリックの駅もあり。。
あまりステキな場所じゃない。
往復チケットを買い、バスを待つこと数十分。時間通りにバスは来ない。バス誘導係のビール腹のおっちゃん2人は、あれやこれやとバスを首をなが~くして待っている様子。(む、無線はないのかっ!) 私たちと一緒にバスを待っていた、アイリッシュのおじさんは、ベンチに落ちていた新聞にふと目をやり、「おーまいごっ~~~!」と頭を抱え、その手は震えている……。「い、いったいどうしたんだ?」「何があったんだ?」 と、びりまりちゃんと2人で、新聞記事をチロチロ見るけど、載っているのは…、サッカーの試合結果。
そうか、賭けてたのね。。(納得)
その後も、おじさんはショックを隠せない様子で、20分遅れで到着したバスに一緒に乗車。時々思い出したように、打ち震えるおじさんは、ちょっと危なげ。。
ほどなく、ボンラッティ城近くのバス停に停車。ここで降りたのは、数組の観光客(?)らしき人々。
困ったことに、どこにも標識もなく、どこにも案内板もなく、どこにも道がない。
仕方なく、見つけたホテルのロビーで、目的地の行き方を聞く。
他の困っていた人々は、あてもなくウロウロしている。…さすがヨーロッパ人(たぶん)。場所を聞きに、ホテルまで行く私たちは、やっぱり日本人なのだ。
こうして目出度く、誰一人路頭に迷うことなく、ボンラッティ城に到着。
しまった…、帰りバス停を確認するの、忘れてた。(涙)
ボンラッティ城はすでに閉館。そこで隣接するボンラッティ民芸村(ボンラッティ・ホーク・パーク)へ。ここは、100年程前のアイルランドの生活を再現したものだという。
小路に沿って、色々な建物が建っている。どの家も狭くて窮屈そう。
こういうのを見るたびに、やっぱりアイリッシュの友人を作って、家に招かれてみたいっ! と、思うのである。気になるのは、どの家にもトイレが無い事。
トイレ……やっぱり、アンジェラの灰方式なんだろうかね…。いやいや、きっとそう。

村のお店に入ると、ステキなものが沢山! ジュエリーも綺麗だし、ああ、このクラダリングも良い。うきゃうきゃ(喜んでいる)目の保養をする。しかし、問題発生。点在する家屋から、暖炉の煙が上ってる。その煙に2人ともが、目は痛いし喉はやられるしでオイオイって感じ。何も本当に燃やさなくても……と、思うのである。
お城の前で、ウエディングカーがバカ騒ぎをして走り抜け、結婚したてのカップルが登場!
村の中でも、ビデオ撮影中の2人を見かけたが、お嫁さんはもう、疲れ果てていて、はた目にも幸せそうには見えない(苦笑)。どの国も、やっぱりお嫁さんは疲れるのだ。
私には、コマーシャルか何かを撮影しているカップルもどきに見えたのだが、本物なのかどうなのかは、未だ分からない。
バス停の確認もしないままだったし、そろそろ探しに行こうかと、2人でウロウロし始めたとたん、目の前に暴走気味の路線バスが、いきなり現れる。びりまりちゃんは、行き先をささっと読み、「こ、これだよ、これ!」と叫ぶのだが、いきなりの登場に余裕のない私は、バスのステップで行きに買ったはずの「往復チケット」を探すのに一苦労。バスの乗客のしら~っとした視線に耐えかね、「いくら?」と聞いて料金を払おうとすると、バスの運転手さん、「へ? チケット無いの?」と、意外な顔。あちゃー、ゆっくり待ってくれるつもりだったの??? うーん、参りました。
バスの座席で待っていたびりまりちゃんは、
「どしたの?」とニヤリ。
「往復チケットが見つからなかったんで、払っちゃった」とわたし。
「そういうのって、あれれ?ってところから、出てくるのよねぇ~」とびりまりちゃんが言い終らないうちに、バックのポケットであっさり発見……(涙)。
なんちゅーことや。
2007年06月22日 16:28| コメント (0)
リメリックの夜は更けて
リメリックに無事戻った私たちが、次に向かった場所はネットカフェ。
SOHOの私たちには「命の源」のネットなのです、はい。
ところが、電話帳で見つけておいたカフェは、シャッターが下りていて、営業している雰囲気ではない…。つまり閉店になっている? 電話帳にでっかい広告まで出してたじゃんっ! 時間も時間なので、他のネットカフェを探す気力もなくパブへ行く。
この時間、やっぱりミール(食事)はやってない。行く先々で、2人連れの男性と遭遇。どうやら、この人たちもミールを求めてリメリックの小さな町をさまよっているらしい。ふらっと入ったパブのお兄ちゃんが、「隣のレストランは美味しいよ」と、ドアの前まで案内してくれた。
小さなドアを開けると、なんだか良い雰囲気。予約がないので2階へ通される。
怖ろしく美味しい料理を堪能しながら
(と、書きたいが、お腹いっぱいで半分も食べれなかった私、でもね、本当に美味しかった。)
ふと横を見ると、あの2人連れの男性が……。いつの間に入ってきたんだ?
ここはフランス料理店。
値段も結構なものだし、おしゃれをしたカップルが多い。
なのにどうしてタバコ吸い放題なんだろう。←本当にわからない国だ
お腹いっぱいになった後、やっぱりアイリッシュミュージックの生演奏が聞きたくて、
ホテルにて「トラディショナル」な、「生演奏」のパブを尋ねる。
にこにこしながら、教えてもらったパブへ出かけてみると…。
器材持参の、え? 器材???
ボーカルらしき女の子は、片手にビール、片手にタバコでセッティングをしはじめます。
その格好は……? え? ええー? スピーカーから、エレキギターが流れ、演奏が始まると、それは予想を裏切らず、古いアメリカンポップ(ロック?)……。やられたっ!
曲が大して面白く感じなかったので、人間観察に入る私たち。
バリバリのパンクおばちゃん(推定40後半~50代にしか見えない)と、娘ほどの愛人を連れたじーちゃん(推定70代?に見える)に目がくぎ付け。
リメリック1日目にして、ある意味カルチャーショック。
か、関西とリメリックは似ているという持論が出来上がる。
生粋のパンクなおばちゃんは、男3人と飲んでいる。とびっきりのダミ声な彼女は、仲間のどの話にも咬んでいる。飲む・咬む・吸う・咬む・咬む・咬む……∞。その中の男1名は、バンドのメンバーの知り合いらしい。マイクで、確か「スペシャルゲスト、ようこそ。」と紹介されて嬉しそうだった(普通のパブの店内です、はい)。
隣に座ったのは、じーちゃんと30代に思える着飾ったご婦人。初めはてっきり親子か孫かと思っていたけれど、段々2人の行動が怪しくなる。妙にじーちゃんがレロレロのヘロヘロで、ベタベタのロレロレのホレハレヒレフレ。結婚指輪をはめた婦人とじーちゃんは一体どんな関係なんだろう。想像もつきません。いやいや、想像拒否。
いつの間にか混んできた店内は、椅子が足りない状態で、立っている人もちらりほらり。ようやく席をゲットした若者数人。相方がトイレに立っている間に、椅子を取られないよう、速攻、足で椅子を引き寄せ、必殺2席座りを決めるうら若き乙女(幅も2人分?)。……やっぱりココは関西だ。どこの世界も女は強い。
こうして1日目から、楽しませてもらったリメリック。びりまりちゃんが家族に電話している間に、わたしは爆睡。
2007年06月22日 16:38| コメント (0)
巨人のテーブルから鍾乳洞へ

2日目。今日はモハーの断崖方面へバスツアー。
朝から張り切って身仕度する2人。
空は曇り空で、少し雨が降っているみたい……、どないしょ。
今回も、渡愛前にびりまりちゃんがツアーの予約を入れると、「ホテルまで迎えに行くよ♪」とのこと。
感激だった私たちだけれども…。
ホテルの前で待っていると、先客がいる。
この人もバスツアーの参加者なのね。
時間通りにバスは到着。
にこにこして運転手に名前を告げると、なんと私たちの名前が名簿に無い
(ここでもう、2人は爆笑体制)。
「いいよ、空いてるから乗って!」とバスのおじさんは、どうぞどうぞと手まねき。
予約したのになぁ~。ホテルまで迎えに行くって言ったじゃん。
と、席について予約の証拠、メールを印刷したものを料金を回収しにきたおじさんに見せると、「あれ? これ、僕が書いたメールだ。」 ……ウソでしょ(大うけ)。
バスの乗客の中に、2人連れの日本人を発見。
聞いてみると、短期留学の大学生。
2人とも、とりわけアイルランドが好きでやってきたわけではなく、「日本人がいなさそう」という理由でリメリックを選んだようである。
土日を利用して、観光してるそうだ。
彼女たちは偶然ヒースロー空港で出会ったのだが、これまた偶然ルームメイト。縁って不思議。
バスのおじさんは、私たちの他にも数名の客を迎えにバスを走らせる。
何でも家族でやっているツアー会社だそうで、「チップは僕に、クレームは妻に」との言葉どおり、チップのカゴがすでに運転席の横に置いてある。
「今朝の天気は悪いけど、これからどんどん良くなってくるよ。」と、おじさんは言う。
なので、「予定を変更してモハーの断崖は最後ね。」だそうだ。
予定ではモハーの断崖を見学後に昼食のはず……。嫌な予感。

最初に到着したのは、「巨人のテーブル」。
とある有名なガイドブックに書いてあった「入場料の寄付を求める地主」。
そんな人は、一切おらず、きっとツアーバスがいない時にレンタカーでやってきた観光客に……ってやつかな。そんな不確かな記事を掲載する出版社も出版社。裏づけは取ってからっていう鉄則がなされてない。
ここらで、結構良い時間になったのだけれど、ツアーは次の場所へ移動。なにせ、熊の冬眠の場所が残っているという貴重な鍾乳洞。中は激寒。誰か一人くらい、いなくなっても分からない程の暗がりを進み、ガイドさんがライトを順番に照らして説明。この演出には参った。
というのも、私は鳥目(笑)
暗い中を歩くのは本当に恐いよ~~。
ツアーの最後に、参加者のオーストラリア人が
「オーストラリアの鍾乳洞はここよりすごい」
ってな意味の事をガイドさんに話すと、ガイドさん
「うん、知ってるよ、でも、ここのが古い」
と、負けてない…っていうか、子供の言い合い。
ほんと、男の子って……と、びりまりちゃんと苦笑。
まけじと「日本の鍾乳洞の方が綺麗で繊細、規模だって比べ物にならないわ」とでも言えばよかったかな。
お腹ペコペコで、今日のメイン、モハーの断崖へ出発。
ツアーの順番が変わっても、昼食の段取りは変らないアイルランド。
ウソみたいなホントの話。
3時に昼食だって? (涙)
2007年06月22日 16:53| コメント (0)
バレン高原からモハーの断崖へ
バスは人数を確認してモハーの断崖へ出発。当たり前とはいえ、毎回人数を数えてるガイド兼運転手のおじさん。ご苦労さまです。
そういえば、どっかで数を確認後、「さて、出発しよかー」と、思いっきり言い切ったおじさんに、乗客の一人が「この席の人たちがまだよ」と発言。わずか10数人のメンバーなんだよねぇ…… (^^ゞ

途中、石がたくさん積み上げられた場所をクネクネ下る。ここはバレン高原、石の野原(野原っていうの?)ばかりなり。標高が低くなってみると丘の上は石だらけ。遠目で見る地表の色がまるで違う。昔の人って、どうやってココに住んだんだろう。この石の積み重なったものも遺跡なのかなぁと思っていたら、ツアーガイドのおじさんの話を聞いていたびりまりちゃんが、「あのさ……」と、本当のトコロを教えてくれた。バスツアーの参加者には、もちろん不可能なことだけど。
その本当のトコロを聞いて、わたしもびりまりちゃんも大憤慨。レンタカーなどでやってくる観光客が、面白がってその石だらけの中に入り、勝手に石を積み上げてしまうのだそうだ。バスツアーを企画している旅行会社などが、1年に1度、その積み上げられた石を全部元に戻す作業をするとか。折角の風光明媚なこの石の野原(やっぱり違和感)を、そんな風に荒さないでっ! と、プリプリ(怒)。 モハーの断崖にほど近い、これまた海に面した断崖でしばし休憩。おじさんとの約束は、「決して、そこにあるものを動かさない、石ひとつ持ち帰らない」こと。この広い野ざらしの風景は、地球人にとって財産なんだなぁと、心から思った。

石と石の間に咲く綺麗な花(雑草だけどねー)を見て、作物を作るのが大変だったという昔の事実を思い起こす。(雑草を見て、こんな感傷に浸れるのは日本人だけなのかもしれない……。)も一つ、じゃがいも飢饉を思うにつけ、どうして「海藻」を食べようと思わなかったのだろう……。どうして魚を穫って焼き魚にしないのだろう……と、不思議でしかたがない。国民性なのか、それとも思考回路が東洋人とは違うからか、それとも……。他にどんな理由があるのかが分からない。
バスに戻ったわたしたちを、やっぱりガイド兼運転手のおじさんが数え始める。
びりまりちゃんが「ナイアガラの滝でもね、毎年、落ちちゃう人が結構いるのよ~。知り合いの人がさ、社員旅行かなんかで、数を数えたら一人足りないっていう経験をしたそうよ、恐いよね。」と言う。すかさず「一人多かったってのも恐いけどね。」と突っ込むわたし。
想像すればするほど恐い、一人多いってのは。
絶景のながめを堪能しながら、アイルランドなんて全然知らなかったという留学生の女の子がぽつりと言った。
「ここって、結構はまるかも……。」
びりまりちゃんとわたしは、それを聞いてニンマリ。 (*^_^*)

ずっとこの場所に足を踏み入れてみたかったのですよ。
日本にも、「東尋坊」という名所があるけれど、そこよかずっとイメージは「青い」モハーの断崖。噂どおり、観光バスが並び、駐車場は他の場所ではみた事がない数の車がずらり……。「無事に帰ってきてね」というガイド兼運転手のおじさんに見送られ、人の波に合流。
断崖までの幅1メートル程の小路には、物売りをしている人たちが数組。「OK」を「おげ~」と発音しているおじいさんに、びりまりちゃんは大うけ。以後、2人の合い言葉は「おげ~」。


断崖の上には塔があり、そこの屋上(?)では子供たちが大声で手を振っている姿が見えるけれども、米粒ぐらいの大きさ。そのなだらかな石の階段を上って行く途中には、お金の入った帽子や楽器、CDなど気にする様子もなく、恋人と思われる男性と語り合っているお姉さん。人が集まってくるのを見計らって演奏を始める親子。チップを帽子入れて上げたら、ホント嬉しそうに「thank you」とお礼を言われた……少しでごめんね。
その塔側から見るモハーの断崖は、圧巻。天気も最高で、バスガイドのおじさんが言った通り、時間をずらして正解! ほんとにこんな場所が地球にあるんだ……と、しばしの間、絶句する。
塔まで行くのはやめて、反対方向へ。が、しかし、そこは「危険です、フェンスの中に入らないで。私有地です。(概訳)」と書かれている看板が! しかし、そんなことに構う人は皆無で、みなフェンスを乗り越えて「危険」な断崖の際まで進む……進む……進む。
断崖の際に寝転び、某ガイドブック「お決まりのポーズ」で写真を撮っているグループや、恐々崖の真下を覗き込み、写真を撮影している男性。
あの~~、ここ、立ち入り禁止って書いてるじゃん (^^ゞ。
それを見て、以前ウィークリーダブリンで掲載した、「ハンガーストライキ」のおじさんの話を思い出した。私有地に平気で入ってくる観光客に怒ったおじさん、あれからどうなったのだろう。自己責任で「危険」な場所に入っているんだろうけど、一応、私有地って書いてあるのよねぇ(ため息)。
モハーの断崖を舞う白い海鳥は、私の目線の下を飛んでいた。これほど美しい光景は観た事がない。崖の地層はすでに苔で覆われている部分も多く、海鳥の巣が点在している。素晴しい、本当に素晴しい!!!
時間も時間なので(昼食まだだし……)、駐車場の側にある、2~3件のお店のうちの一つで昼食をとる。アイルランドに着いてから、ちょっと気になっていた「マフィン」とコーヒーを注文。
天気もいいことだし、外で食べることに。にこにこしながら、びりまりちゃんと食べていると、周りに座ってくつろいでいる観光客が、一様にこちらを見ながら「にこっ(*^_^*)」としているのに気づく。えええ??? なんで???
おまけに、ビデオカメラまでコチラに向けて撮影しているおじさんもいるではないかっ!
バスの運転手たちは、1つのテーブルに集まって、雑談をしながら何かを食べている様子。
やはり何か「にこっ(*^_^*)」とされている雰囲気。
その中に、わたし好みの運転手さんを発見! 「あぁ、あのバスに乗りたかった~~!」と絶叫するわたし。「にこっ (*^_^*)」としているおじさんに、「にこっ (*^_^*)」と頬笑み返すと、手まで振ってくれる(笑)。
びりまりちゃんの分析では、「東洋人が、くつろいでいるのが珍しかったんじゃないの?」。
そういえば、この場所で(トイレだったりする)日本人団体ツアー客に遭遇。
聞けば、ツアー実現までに流れる事2回(最低渡航人数に満たずってやつ)。
中年のご婦人に混じって、若い女の子もいる。
トイレを済ますと、「時間だから」と、そそくさとバスに戻って行った。
彼女たちの話によれば、やはり英語がしゃべれないというのは、「不安」なのだそうだ。
その気持は痛いほど分かる。確かに日本語のガイドなら、すべてを理解できるという意味では魅力的なのだが、自分の知らない世界の人たちと交流を持ちたいと思うなら、日本人だけの団体ツアーは避けたほうがいいかもしれない。
理解できないけど、雰囲気を楽みたいわたしは、毎回英語ツアー。。 (T_T)
もっぱら日本語のガイドブックとびりまりちゃんの通訳に頼って旅行しております。
2007年06月22日 17:19| コメント (0)
リメリックの夜は更けて・その2
ガイド兼運転手のおじさんの「予言」どおり、最高の天気に恵まれたモハーの断崖観光。昼食は15時を回っちゃったけど、そんなの許しちゃう!
最高、ホントに最高!
改めておじさんは、乗客の数を確認してバスは出発!
リメリックに帰る途中、昨日行った「ボンラッティ城」で休憩。
目に留まったのは、ウォーターフォードのガラス!
こんなところに直営店があったなんて~~♪ おまけに送料無料。
これは買うっきゃないでしょ。
という事で、最近私の羽の伸ばしように眉をしかめている父親にウイスキーグラスを購入。フラワーアレンジメントに、とってもよさげな果物を入れる器は、自分用に。うーん、タックスもかからないし、これはおトク (V)o¥o(V)。お勧めです。
「どれくらいで日本に到着する?」って聞くと、「アメリカまでで、1カ月かかる」と言うので、てっきり船便だと思ったら、半月で日本に到着。航空便??? クリスマスまでに届けばいいやと思っていたんだけど。(どーして注文したカレンダーは2カ月かかったのか、謎???)
すでにアイリッシュ村の中は見尽くしているので、いそいそと2人でパブへ。
ギネスを注文していると、同じバスのお客さんはソフトドリンクを注文。
あらら、こんな事してんのってあたしらだけ??
「アテ」がないと、やっぱり呑めない日本人の私は、塩味のピーナッツを注文。カウンターの中、店員のおじさんの後ろに置いてあるのを見つけたのだ、へへ。だたし、そういう酒の呑み方をしているのは、わたし一人だったけれど。
くつろいでいると、バスの出発時間に遅れそうになり、バスまで走る。
引き続き、ピーナッツをほおばりながらリメリックまでの風景を楽しむ。
【情報】ボンラッティ城のショッピングプレイスには、ウォーターフォードガラス直営店あります。
ホテル前でバスを降りる際に、「明日も予約してるのよ、忘れないでね」とおじさんに言うと、
「どこに行くの?」。
「明日はブラウニー城よ」と答えると
「残念、僕はそっちに行きたかったんだ。明日は奥さんが運転手だよ。だから安心。」
ちゃんとリストに入れなおしてくれているみたいです。(^_^;)
チップ用の入れ物に、ギネス1杯分のチップを入れて、おじさんに「さよなら」した。このツアーで一番辛かったのは、バックパッカーのヨーロピアン。ここ数日の高気温で、普段ならば気にならないだろう体臭を大放出。参りました。(^_^;)
さて、今日のパブはどこに決めよう! と、思う前にしなきゃいけない事を思い出した私たち。
そう、インターネット。
帰りのバスの窓から見つけた「開いているネットカフェ」。
場所を思い出しながら、ようやく見つけてメールチェック!
しかし……日本語で送信できない(苦笑)日本語フォントも入ってない(涙)。
文字化けしたメールを形状とアルファベットのみで判断して、必要な連絡事項はファックスで日本に(ホテルの受付で)。びりまりちゃんは、もちろん英語で仕事をしているので問題なし(羨望のまなざし)。
【情報】リメリックのネットカフェでは、日本語は読めないし書けません、はい。

写真はリメリックのメインストリート(オコネルストリート)にある、ハーリング(アイルランドのスポーツです)の像。
時間も遅くなってしまったので、本日はホテルのパブでミール&ギネス。
びりまりちゃんは、「揚げ物セット」、わたしは「スモークサーモンのサラダ」。
リメリックはギネス、とっても安い。昨年のダブリンとは全然違う値段で、得した気分♪
2007年06月22日 17:46| コメント (2)
ブラウニー城
今日はリメリック最後の日。ホテルのロビーに降りると、そこにはてっきりチェックアウトしたと思っていた、あのイタリア系家族がまたもや歓談中。そうか、ロビーを居間にしてるのね(苦笑)。
ブラウニー城は、以前テレビでやっていた「キス」を屋上の城壁にするあのお城。
こちらも楽しみにしていた場所♪
忘れずにやってきたそのバスは、昨日より小型のバスで、すでにびりまりちゃんとは並んで座れないほど満員。
バスは小型なのにびゅんびゅん飛ばすため、お尻が痛くて痛くて泣きそう。けれど、やっぱり窓から眺めるこの風景は落ち着くんだな。羊の放牧場所の横に牛、その横が馬。順番に柵で仕切られて並んでいるのが面白い。羊>牛>馬 の順に数も一様にどの牧場も減っている。
ツタが電信柱の頂上までからんでいる様子や、高圧線が怖ろしく低い位置にあったりと、日本じゃ考えられない光景。

今日の目的地はブラウニー城だけ。
到着すると、やはりココも観光名所らしく、人と車がいっぱいだ。駐車場からお城まで徒歩で数分。大きな樹の上から顔を出したお城は、とても絵になる風景である。どっから行くの? と不安になりながらも、降りてきた人に道を尋ねて、無事お城に登る。
細くてツルツルの階段を一気に頂上まで。
これ、太った人にはかなりきつい(幅が狭い)。も一つ、お年寄りには大変きつい(日本のお城の階段を思い浮かべてください)。
敢えて言えば、高所恐怖症の人にはお勧めできない(笑)。
というのも、途中、恋人同士と思われるカップル、男性の方は足がすくんで動けなくなってしまい、女性に「早く行こうよ」とせかされる場面に遭遇。どうなったんでしょう、その後???
階段をのぼりきると、なんて絶景なのっ!! 本当にステキ! 20畳ほどの屋上は、四方に通路があって、真ん中は吹き抜け。

そうして、ようやくキス! おじさんが支えてくれるので、とっても安心だけど、このおじさん、1日何人の人を支えているのだろう。お疲れ様です。
わたし 「ここにキスすると、雄弁になれるんっだって!」
びりまりちゃん 「これ以上、雄弁になられても困るし……。」
わたし 「びりまりちゃんがね……。」
#お互い様ってことで引き分け。
この絶景をカメラに収めようと、一歩高い場所に上ってパチリ。降りようと足元を見たとたん、足がすくんで動かなくなってしまった!
高所恐怖症ではないんだけど、吊り橋が苦手。足元から地上がぱっくりと見えてしまうシチュエーションはとっても恐怖。固まってしまったのでした。こんなトコロに、こんな隙間があったなんて分かんなかったよ (^_^;)
城を降りる途中、弓矢しか通らない細い窓や、わずかな隙間を見ながら、ここは要塞だったんだなぁと、昔の戦いを思う。(辛いよね……)
ふらっと入ったクラフトショップ(手づくりの店)で、クラダリングを発見。それほど高くないので「これは手づくりなの?」と聞くと、「多分、この値段だとマシンメイドねー、手づくりのクラダリングは、目が飛び出るほど高いの」とのこと。やっぱりねぇ……高いよね、手づくりは。
昼食をとった後、どうしてもアイスクリームが食べたくなったのだけれども、量の多さにとてもじゃないけど手が出ない(全部食べきる自信がない)。
そこで、みやげ物屋に入ると、おぉぉぉ~! ここには、アイリッシュドレスデンの直営店!
写真でしか観た事のなかった、あの繊細なレースの陶器を間近でみると、本当にステキ! ウルウル状態になるわたし。気がつけば、バスの集合時間が迫っている。レジのおばちゃんに、びりまりちゃんが「バスの集合時間が迫ってて、とても急いでる」と告げると、
おばちゃんの動きは若干スピードアップ。じゃ、じゃっかん。。ね (^_^;)
「コークに泊まってるの?」と聞くおばちゃんに、「リメリックのジュリーインに泊まってる」と告げると、「あら~、コークにもジュリーインはあるわよ」だって……。別にジュリーインに泊まりたかった訳じゃぁない……(笑)。急いでくれた為か、梱包のビニールクッション大サービス、太巻もびっくりな荷物の出来上がり。
【情報】ブラウニー城には、アイリッシュドレスデンの直営店があります。
急いでバスを見かけた場所に行くと、バスがいないっ! ええ~~! と、本気で焦ってあちこち探すけど、マジ、バスはいない……。
びりまりちゃんの頭の中には「5分遅れたら歌ってもらうわよ~、15分遅れたら自力で帰ってね」という運転手のおばちゃんの言葉が浮かぶ。
わたしといえば、「置いてかないわよ~」と、それほど心配はしていない
(それはかなり日本的すぎる考え方らしい)。
5分ぐらい探したか、ようやく奥まった場所でバスを発見! ハァハァ言いながらバスに乗り、隣のおばちゃんに「5分ぐらい探しちゃったよ~」と言うと、「そうそう、私たちも必死に探したわ」とのこと。分かりやすい場所に居てよ~~~(~o~)。
帰りのバスでは、前の席の派手目なお姉さんが、ぺちゃくちゃしゃべっていたけれど、英語の分からない私には、ただの子守唄。ぐっすり眠ってしまいました。ところが、びりまりちゃんには全部筒抜けだったようで、びりまりちゃん曰く、「っくっだらない話」を延々聞かされてうんざりだったようで……、お疲れ様。
2007年06月22日 17:53| コメント (0)
ダブリンからロスへそして帰国(涙)
翌日、リメリックからダブリンへ移動。
そして帰国(涙)
1年ぶりのダブリンは、わたしとびりまりちゃんに、色々な顔を見せてくれました。
考えさせられることもあり、笑えることもありの旅だったけど、
共通して思ったのは「やっぱり好きだよねぇ、ココ」。
来年は、レンタカーを借りて回ろうか、北アイルランドに行こうか、ウォーターフォードやコークにも行きたいしと、プランは山ほど。
窓の外に移る風景、2人して吟味しているのは、「家」(笑)。
こんな家に住みたいだとか、こういう感じのがいいよねだとか、話はつきません。
帰国して手にしたのは、波多野裕造著作の「物語アイルランドの歴史 欧州連合に賭ける“妖精の国”」。今まで知っていたようで知らなかったアイルランドの歴史を読む。よくぞアイリッシュは生き延びてこれたものだ。中世から現代にかけてのアイルランド。根が深くて簡単にはコメントできないけれど、ケルティックタイガーの意味が分かったような気がしてます。
2007年06月22日 18:10| コメント (0)
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